3番を奪え 【永久欠番について】
永久欠番について私見を書いてみる。
(なお、本記事は昨日の深夜に書きあげたものですが、今日の試合のことを考えて保留しておいたもの。チーム敗戦のあとにあげるのも気が引けてならないのですが、いずれかのタイミングでもこれを書き残しておきたかったため、このまま公開します)
ネット上で、3番を永久欠番にしろという意見が散見されるようになったとき、気持ちはわかれども、さすがにそれは無茶であろうとすぐさま思った。
おそらく、いくつかの永久欠番にしようというメールや電話などがクラブにいったと思う。
クラブは、今、松田に対して、なみなみならぬ負い目を感じているだろう。そのぶん、本当に一生懸命いろいろなことを真摯にとりくんでいる。
徒らにクラブを悪者にしようという圧力も、心ない人から続いているだろう。同情せざるをえない。
その意味で、クラブは誠実に対応したとも思う。だから、あまりこれについてはクラブに対してどうのこうのというつもりはない。
ただし、残念ながら、またもやサポーターの意見を読み違えたと思わざるをえない。賛否両論ということさえ把握してなかったのは間違いないでしょう。少しでも、様々にあるサポーターの考えを把握してほしかったと思う。そうでなければ、結局は繰り返しになるだけだ。もし、そのうえでの判断であれば、自分はとやかくいうつもりはない。
されども思うのだ。
俺は3番を目指す子供がたくさんいて、そこから松田の生まれ変わりみたいな奴をみたいのだ。欠番は未来に開いていない。
ジョージ・ベストの7番から始まる物語みたいなものを何十年もかけて自分はみたいのだ。「その番号を背負って、そんなプレイでいいのかよ!!」きっと今、小野が和司さんにやられているのはそれでしょう。そんな物語が永遠に続けばいい。
背番号が変動制のころ、新人の松田(だったと記憶)が、空き番号がなくて10番をつけていた。得意になった松田のところへ、和司さんがやってきて、
「マリノスの10番も軽くなったもんだわな」
・・・と松田に面とむかって憎まれ口を言い、それに松田が怖くて震え上がったエピソードがある。
私見では欠番はもっと番号の意味を軽くすることだ。
さらに、正直書かせてもらおう。
永久欠番にしてほしいと言い募った人の1/10も、10年後にスタジアムにはいないと思う。
自分がサポーターとして永遠であるというスタンスで、クラブチームが歴史の連続としてとらえているものであれば、今回の欠番が無茶なのをわかってるはずだ。
◇松田直樹の永久欠番に想う
http://malicia.org/ece/?p=198
50年後、「松田直樹の背番号3は永久欠番で、木村和司、井原正巳は永久欠番ではない」理由を、今の3世代後のクラブ職員は説明できるのだろうか。仮に、あなたがクラブ職員になったとき、その理由を明確に説明できるだろうか。
◇サッカー講釈師・武藤文雄さんのtweet
こう言う事は語りたくない。しかし...不運な病魔に若くして命を断たれた事で、欠番にすると言う判断。格段に選手として実績があった他の選手の存在。サポータや野次馬が死を悼むのと、クラブが強引に記憶に残そうとするのは、根本的に違う。マリノス経営陣の判断は間違っている。撤回を期待したい。
30年後、マリノスの欠番を子供に問われた時にどう説明するのだ?松田直樹が、木村和司や井原正己や中村俊輔や中澤佑二よりも、マリノスに貢献したと、誰が説明できると言うのだ?今回の欠番決定は、松田直樹の本質的な美しさを、かえってないがしろにするものだ。それが悔しい。
今回の欠番で、あの松田の「鮮やかな守備能力、たまに見せる攻撃の凄み」+「信じ難い戦略的判断の欠除」と言う魅力が、矮小化されて記憶されて行くが耐えられないのだ。
同志であるマリサポに言いたいのは、クラブは歴史とともにあり、たくさんの選手の貢献があるということ。自分の思い出だけでなく「線」で愛するチームを見てほしい。
和司さんは10番をもちろん欠番などにはしなかった。これは重い事実です。
クラブチームをサポートするということを連続する歴史としてとらえてほしいのだ。
和司さんや井原はマリノスというよりも日産の選手としてのイメージがうんぬんという意見もいくつかあることは承知だが、これは残念ながら1998年以前のサッカーを全く知りませんと言っているようなものだ。
監督となった和司さんの意味をわからない人が、もはやスタジアムの大多数となった今、それは仕方ないことかもしれないのだが、そういう人の意見は申し訳ないのですが、あまり信用するわけにはいかない。
欠番にしておくと、Jから指導か何かが入るためダメなことと記憶している。
だから、松田の背番号を引き継ぐにふさわしい選手で出てくるまで、このまま欠番にしておこうということができないため、便宜上そういう扱いにした一面もあるとも思う。
そのための判断ということも考えられるが、それにしても自分はどうにも釈然とはしない。
永久欠番に賛成する人も多数いるという意味で、クラブの判断ということであれば、いたしかたないとも思うが、それにしてももう少し意見を拾い上げてほしかった。ここは依然としてフロントは変わっていない。
クラブ側がサポーターにみせた最大級の誠意と理解しようとは思うのではあるが。
以上のようなことを思いながら、自分は、しばらくは欠番にしとくために、3番にふさわしい選手がでてくるまでは永久に、という意味で「永久欠番」になったと考えておくことにする。
この男なら、永久欠番である3番を復活させよう!そんな選手が出てくるのを、何十年かけても待ち続けようと思う。子供たちよ、3番を奪え。
« 天人五衰 | トップページ | 『木村和司に挨拶せよ』 »
この記事へのコメントは終了しました。

















コメント